自宅育児日記 30代虚弱体質子育て記録

切迫早産で自宅安静→入院→2270gで出産 現在育児中の30代女のブログです。

出産記録(5)こんにちは、赤ちゃん

微妙な雰囲気な中で(自業自得)手術は開始され、麻酔の効いたお腹にメスが入りました。

帝王切開の麻酔って、痛覚はなくなるけど触覚はあるんですよ!
だから、何かが下腹部触っていることはわかりました。
何かというか、メスとか先生の手とか。

うー、切れてる、怖い…うー、とか、
元気なのかな?まだかな?と思った頃(手術開始から正味10分くらいだったと思います)、先生が「出るよー!」と言って、


出ました。

もとい、産まれました。

月並みなんですが、泣けました。あやうくウェーンという産声に負けないくらいの泣き声をあげそうになったので、こらえました。

そして、ついたてでまだ見えぬ我が子の産声が聞こえる中で、先生が

「う〜ん、これはお父さん似かな?」

と。
え、そんな即判断できるほどに?(泣)
だって産まれたてでしょ?(泣)
(この(泣)は産まれたことによる感動の涙です。夫に似ていることが嫌なわけではありません(泣))

泣きながら、私は開口1番

「元気ですか(泣)」

と、猪木調で聞き、元気元気〜と先生が言ったのを聞いて、一安心でした(泣)

そして、私の顔の横に赤ちゃんがやってきて、その手を触ったときはやはり泣いてしまいました(泣…、この間ずっと泣いてました)。

真っ赤で、小さくて、柔らかい赤ちゃん。私がおかあさんよ…

「ハーイおかあさんこっち向いて〜」

へっと思い声の方を向くと、タブレットのカメラのフラッシュがパシャリ。

えっえっと思っている間に

「ハイ、ではお父さんのところに連れて行きますね〜」

は、はやい!!!
いやこれから手術の続きだから当然だけども、そしてさっきのパシャリはなんぞ?と思っているうちにもう、お腹の中身がグイングインひっぱられ、まるで昔縁日で見た飴細工のようで「まな板の鯉」ということわざが頭の中に浮かんできました(ほんとは手術台の産婦ですが)。

グイングインされつつ考えていたことは、

…(あの飴細工、グイングインひっぱられたりもまれたりしてたけど、まさにそんな感じだなー)

…(おおっ、腰が浮くくらいひっぱられとる)

…(ところで赤ちゃんは無事にお父さんに会えたんだろうか)

…(顔が見えなかったけど、可愛かったな〜)

…(とか思うのは、やっぱり親の本能なのかな〜)

…(ずーっとグイングインするなー)

…(そんなにひっぱるもんあるんかなー)


…(な、長くない?)

…(い、痛い!…気がする)

…(ひー!内臓がちぎれる!…気がする)

…(ううっ寒い…寒くなってきた…)

…(く、苦しい…酸素が足りない…気がする…)


そう、産まれるまでの時間より、産まれた後のグイングインの方が、ずっと長かったんです。
だんだんひっぱられることが怖くなり、泣いたせいか鼻がつまって呼吸が苦しくなって、先生の明るい「血圧下がってます」という声にもビビりました。

正味1時間くらいでしょうか。
ようやく終わった頃には、心はぐったり、身体はぐったり寒気でガクガク、疲れ果てておりました。


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