出産記録(4) なぜ今それを?
手術は分娩台ではなく、同室の手術台にて行われました。
私はされるがままに、酸素チューブを鼻につけたり血圧計がセットされていく中で
「ああ…これで終わるんだ。妊娠生活がこれで終わるんだ。とにかく無事に産まれてきてほしい」
と、考えていました。
そして、気を利かせてくれた先生が、少しだけ旦那さんも来てもらいましょうと夫を呼んできてくれました。
手術台に横たわったまま、夫の顔を見た瞬間に年甲斐もなく泣いてしまいました…
赤ちゃんが無事に産まれるか不安なこと、手術にビビっていること、色々な思いが交差して、固く手を握りしめて口から出てきた言葉は
『今、何時?』
…
なんで!
もっとなんかあるよね!
なんで時間聞いた!
今思い返しても謎だわ!
夫含め、先生や看護師さんが微妙な雰囲気になったのを感じながら、つかの間の面会は終わり(まじでこれだけで終わりました)いよいよ手術が始まりました。