【読了】私達は繁殖している（16）/内田春菊

わたはん、大好きです。初めて読んだのは高校生くらいの時…？確か、イエローの文庫を古本屋で見つけたのがきっかけ。

16巻の見どころ

たくさんあるけど、個人的に心が動いた順にご紹介します。後で読み返す時の自分のためにも…メモしておかないと、あのエピソード読みたい！何巻！？となるのがまたオツだけれど。

娘②ちゃんの、反抗期（なのかな？）

娘を持つ身として、未来のわが身かと思って読み進めました。女優さんとしても活躍する紅甘ちゃん、お顔が整っていて、でも個性がある感じが素敵…。その紅甘ちゃんの暴れっぷりがなんとも破壊力があり、それに対応するジジさんの包容力と、時にガツンと怒り、紅甘ちゃんも怒るけれど甘えたり…の攻防戦が、思春期の娘がいる家のリアルな感じで、自分の学生時代を思い出します…。エンタメ作品としてとても楽しめるけれど、日常は大変なんだろうなぁとしみじみしました。

息子②ったん、成長する

②ったんは末っ子なのでずっと子供キャラの描写でしたが…今回途中で少年キャラに成長しました！目がぱっちりしたイケメン。そうかぁ〜〜もうこんなに大きくなって…と他人ながらも小さい頃からのエピソードを読んでいるのでなんだかじーんとします。

息子①くん就活、娘①ちゃん受験

娘②ちゃん、息子②ったんと比べると穏やか？キャラの2人ですが、今回は2人とも就活と受験という頑張りどころの局面でした。娘①ちゃんが受験料や入学金前納を気遣うところとか、息子①くんが帰省したらみんなでわ〜〜息子①くんだ〜〜と喜ぶところ、あぁーなんだか、家族でそういう話をできるお家って仲良しなんだろうなぁと思ったり、家族が多いっていいなぁと思ったり。4人兄弟それぞれが違うキャラで、いいんですよねぇ。

ジジさんのパワー、そしてがん！？

とっても忙しそうなジジさん、仕事も移動は多いし替えがきかないだろうし、4人の子育てしつつ、教習所に通い、漫画描くのも新しいツールを勉強し…すんごいパワフルだし、意欲的だなーと思いました。で、そしたら巻末でガンだったとな！？さらっと書いてあり、がん関連の詳細エピソードは別冊になるみたいですが…
がん治療中にも普通に仕事もして、子育てもして…もうシャッポを脱ぐしかありません。

まとめ

読みたてなので見どころの補足が長くなりましたが、16巻、面白かったです。
エッセイはいつから読んでもいいし、最初から読むと歴史があってキャラ達に愛着も湧くからとても楽しい！

少し前に出版された、おやこレシピも読んでみようかな。